音ゲーでフルコンできない人に捧ぐ。初心者が最高難易度の曲をフルコンできるようになったコツ・方法まとめ

リバースデイ・フルコン証拠画像|SABOLIFE

デレステの難易度MASTERでは最弱の「お願い!シンデレラ」すらフルコンできなかった著者サボライフが、デレステMASTER全曲、バンドリ全曲(どちらも引退時の配信数)をフルコンするまでに至った具体的な手法をまとめた備忘録。

初心者~中級者くらいの腕前ならこれくらい気遣わないと最高難度曲のフルコンは厳しいと思う項目をガッツリ書き出したものである。

判定強化でごまかさずにちゃんとフルコンしたい方向けの記事だが、ズルコンを狙う上でも役に立つはず。

※当記事はデレステ引退直前あたりにまとめていた下書き放置記事にバンドリの情報を追記してバージョンアップしたものです。人間の手でやる以上、音ゲーの上達方法は何年経っても不変だと思う。

まえがき:著者サボライフの音ゲー歴と腕前

サボライフのデレステプロフ

デレステ→配信時からプレイ、2017年初頭に引退。
バンドリ→配信時からプレイ、2018年初頭に引退。
どちらも引退時点でプレイ可能だった最高難易度曲はすべてフルコン済。

本当にうまい人と比べれば大した腕ではないが、だからこそ伝えられる下手くそなりの上達法がある。実体験を交え駄文をまとめてみたのでサラっと読み流してみてほしい。

参考になりそうな部分だけでも拾ってもらえれば。

1.最もやりやすい指さばき&端末でプレイする

トランシングパルス・フルコン証拠画像|SABOLIFE

「音ゲーアプリが下手だ」という自覚があるのであれば、まずは使っている端末が自分の得意なプレイ方法(指のさばき方)に合っているかを確認したほうがいい。

著者の実例を挙げると、デレステをプレイし始めていた2015年9月に使っていた端末はXperia Z3というソニーのスマホだったのだが、親指プレイがどうにもうまくいかなくてMASTERなんて何やっても全然ダメだった。適正がなさすぎて絶望したのを覚えている笑。

色々な指さばきを試した結果、一番しっくりきた置きプレイ+人差し指に変更し(画面小さいスマホなのに笑)頑張るもののクリアが精一杯でフルコンなんて夢のまた夢。ライフ0寸前で「あんずのうた」をゴリ押しクリアして喜んでいたレベルだった。

「MASTERのフルコンなんて無理だ……」と心が折れかけたが、下手なりにもう少し足掻いてみたかったのでデレステがリリースされてから1ヶ月が経ったくらいの時期に新しく発売されることになった「iPadmini4」を購入することにした。

理由は単純で、フルコン動画を配信している人差し指プレイがうまい人たちの殆どがタブレットでプレイしていたからである。下手でセンスがなくても環境だけはプロと同じものにする、そういうヤツは伸びる可能性が高いのだ(持論)。

なんとこれが効果てきめんで、iPadmini4に買い換えてから1ヶ月程度でMASTERレベル28「-LEGNE-仇なす剣 光の旋律」をフルコン。翌日には当時最高難易度だった「あんずのうた」をフルコンできてしまった。

あんずのうた・フルコン証拠画像|SABOLIFE

↑自分に合った端末でプレイし練度が上がればオールパーフェクトも見えてくる。スマホで意地になってプレイしていたらフルコンすらできなかっただろう。

親指か、人差し指か、4本指プレイか……音ゲーアプリには様々なプレイ方法があるが、適正のあるプレイ方法に合う端末を使わないと上達しないことがある、ということは覚えておいてほしい。

この手のアプリゲーは基本的には持っている端末で遊ぶし、わざわざ端末課金するなんてアホのすることかもしれない。けれど、どうしてもフルコンしたい曲があってカネに余裕があるなら専用端末を用意するくらいしても良いと思う。精神的なもの含め、快適なゲームライフをカネで買えると考えれば安い。

フルコンがバグに邪魔されるような低スペック端末なら変更推奨

余談。デレステ初期の頃使っていたソニーの端末「Xperia Z3」だが、ヘタクソにとって辛く厳しいバグがあった。特定の曲でフリック抜けしやすく隣接ロングノーツがミスになりやすいという致命的なものだ。

バグが出ない時に最良のパフォーマンスを出せるほどの能力がなかった下手くそな著者は、このバグが高頻度で出る「輝く世界の魔法」という神曲を嫌いになりかける手前までやり直しした悲しい過去がある。

最新の端末なら昔ほど酷くはないかもしれないが、音ゲーを遊ぶならAndroidではなく何かと最適化されてるiOSの端末を使ったほうが安心感があるのではないか……と思う。

2.音ゲー専用のディスプレイ対策をする

リバースデイ・フルコン証拠画像|SABOLIFE

スマホやタブレットで音ゲーアプリをガチでやるなら、ディスプレイの滑りやすさやタッチしやすさを重視した対策、手汗対策などが必要不可欠。自分が最もプレイしやすい好みに合うものを選ぶと良い。

個人的なオススメは、フィルム+指サックもしくはベビーオイル。フィルムはアンチグレアのほうが滑りやすい。

著者の場合は、難しい曲は全てアンチグレアのフィルム+ベビーオイルでフルコンしていた。ベビーオイルは使いすぎなければベタつくこともないし掃除すればすぐキレイになるので端末が壊れたり、汚れがしみついたりすることもない。

ネタ枠としてサラダ油も入れてみた。実際にやってる人もいるが、どう考えてもベビーオイルのほうがいいので気になる人は一度試してみて。感触は悪くないけど、ベタベタするし一々面倒だからオススメはしない。

やめておいたほうがいいのは、ベビーパウダー。フィルムを貼らずにテストプレイしたら表面のコーティングが剥がれてしまったことがある。本当にこれはダメ。

3.スピードを可能な限り上げてプレイする

M@GIC・フルコン証拠画像|SABOLIFE

フルコンを狙うのであれば、ノーツが落ちてくる速度は間違いなく上げたほうがいい。
著者の場合、デレステは7.5から、バンドリは8.5くらいから始め、少しずつ速くして目を慣らしていった。

(最終的にはデレステは9.5~9.8を曲によって変更、バンドリは10.0~10.3を曲によって変更してプレイしていた)

なぜ早くしたほうがいいか、3つの理由を挙げる。

  • 難所でノーツが詰まっているとミスしやすい
  • 速度を上げるとひとつひとつのノーツが視認しやすくなる
  • 速さは慣れるので、視認できて叩けるようになればミスしなくなる

高難易度曲は基本的に総ノーツ数が多く、コンボカッターと呼ばれるフルコンを逃しやすい難所の攻略が鍵になってくる。ヘタクソ特有のあるあるだが、ノーツが詰まっていると慌ててしまってわけのわからない指さばきになったりしてミスりまくる。

これを音ゲー下手が防ぐ方法はひとつしかない。ひとつひとつのノーツをしっかり視認し、叩ける状態にするのだ。

そのためにまずやらなければいけないのは、ノーツが落ちてくる速度を上げること。「ちょっと速いかも……」と感じる程度まで上げる。

そして次に、そのちょっと速くてキツい状態で様々な曲をプレイしまくる。不慣れなうちはボロボロでコンボも全然繋がらなかったりする。が、慣れというのは不思議なものでちょっと速い程度の体感ならすぐに慣れる。繰り返し練習する精神力さえあれば乗り越えられる。

Hey-day狂騒曲(カプリチオ) ・フルコン証拠画像|SABOLIFE

↑「Hey-day狂騒曲」のように常にワチャワチャした譜面は速度を上げてノーツの間隔をあけると少し簡単に(なったような気分に)なる。

速さを少しずつ上げ慣れてくると、自分が最もやりやすい速度が見つかってくる。ここまで到達する速度は人それぞれだと思うが、このあたりでフルコンできる曲数が凄まじいペースで増えていくはず。最も成長を実感できる一番楽しい時期かもしれない。

不慣れな速度に対応しようとすると、一時的に下手になったかのような状態に陥ることもあると思う。そこは慣れるまでの辛抱。速度は一気に上げず、少しずつ対応できる目と指さばきを育てていくと良い。

慣れるまでの期間は、個人差がかなり出る部分かもしれない。時間がかかったとしても、センスがないと諦めないで。

4.ミスりやすい箇所を徹底的になくす

TOKIMEKIエスカレート・フルコン証拠画像|SABOLIFE

音ゲーにおいて「難所」と感じる箇所は人によって違うが、フルコンできない理由は大抵同じである。フルコン出来る可能性が低い~またはほぼ無い状態で不毛なプレイを繰り返しているのだ。

心当たりがある人は、YouTubeのフルコン動画や譜面から難所を洗い出して「どの指でどのノーツを押すのか(いわゆる運指)」を決めて練習し、安定した指さばきを身につけよう。簡単な曲なら意識しなくてもフルコンできるようになる。

俺レベルのアホになると、YouTube等の動画で難所を何度かスロー再生して記憶し、運指をトイレなどで素振りする。このようなバカバカしい特訓を繰り返していると、自然と難所が突破できるようになるだけでなく、勝手に指が動いて捌ける譜面が増えていく。フルコン安定曲は間違いなく増えるので、ちょっとした脳トレだと思ってやってみると良い。

譜面に指がついていけない曲は熟練度が足りないだけなので、ひたすらプレイしまくって慣れる必要がある。センスがないと嘆く前に同じ曲を100回プレイしてみればいい。難所のノーツがどこにあるのかわかっていて、速度にも慣れていて、叩き方までわかっているなら練習すれば突破できる。(と信じて頑張る)

譜面を暗記しろ、とまでは言わない(著者も譜面をまるごと暗記している曲はひとつもない)。ただし、譜面の中で必ずつまづく難所があるのに捌き方が全くわかってない状態で何度もプレイするのはやめよう。上達しないわけではないけど、成長を考えると無駄が多いし心が折れやすくなるのでオススメしない。

YouTubeなら速度を標準→0.75~0.25倍に落として再生可能。うまい人のフルコン動画をスロー再生して参考にしてみよう。

5.指さばきに変なクセがついたらすぐに修正する

シュガーソングとビターステップ・フルコン証拠画像|SABOLIFE

最高難易度以下の難曲でも適当プレイでフルコンできるようになると、雑なプレイが増えてくる。そうすると、今までフルコンできていたのに何故かできなくなる、パーフェクトの精度が著しく下がるといった現象が起こってしまうことがある。

うまい人には無いのかもしれないが、ヘタクソにとってこれはかなりヤバイ症状なのですぐに動画を観るなり譜面を確認するなりして対処したほうがいい。

バンドリのシュガーソングとビターステップのような独特のリズムを叩く譜面は、適当にやってると変な癖がつきやすいように思う。

God kows…のような慣れれば叩ける連打系の曲も危険。勝手に指が動いて叩けるまでになると、また別の問題が出てくることがあるのだ。ヘタクソ故の悩みなんだろう。

God knows…・フルコン証拠画像|SABOLIFE

個人的な直し方は、うまい人の動画をスロー再生して確認するのが一番。自力がついているのであればこれだけですぐ修正できる。

もしこれだけでは修正できないという人がいたら、たまたまマグレで出来てただけで安定して突破するだけの自力がなかったのかもしれないので譜面を確認する等の作業も追加。もしくはイップス的な何か。精神的なものは何もアドバイスできないすまん。

なお著者の場合、変なクセがつく曲や場所が同じことが多かった。トリルや連打の部分ってある程度叩けるようになると適当でも全然繋がっちゃうから久しぶりにやるとできなくなってたりなんてザラ。まぁそういうとこがヘタクソってことなんだろう。

6.タイミング調整をする(主にAndroid)

Jet to the Future MASTER+・フルコン証拠画像|SABOLIFE

それなりにプレイしている人はとっくにやっていると思うが、フルコン狙いならタイミング調整を曲によって変えるという手もある。

またまた著者の体験談を挟むが、デレステ配信時に「Xperia Z3」でプレイしていた頃は「-18」固定でやっていた。まいなす18。

iOSユーザーからすれば目を疑う数値だが、Androidだとこれくらい当たり前で、デフォルトの0ではとてもじゃないがまともに遊べない端末がある。(フルコンを狙っているのにAndroidでデフォルトのままプレイしている人はいないかもしれないが、もしいるならすぐに調整しよう)

で、iPadmini4に変えてからはデレステは「-3から0」、バンドリは0固定でプレイしていた。「iOSならデフォの0以外でやってるやつはおかしい」という意見を目にしたこともあるが、俺のヘッポコリズム感だとデレステの0固定は無理だった。聴こえ方は人それぞれだと思うので、どうしてもしっくりこない曲は調整したほうが良いだろう。

個人的には最高難易度の曲をフルコンする上で欠かせない調整方法のひとつになっているが、うまい人には無い悩みなのかもしれない。ソコソコの腕ではこういう細微な調整が功を奏することもあるってことなんだと思っている。

7.アプリの設定をカスタマイズ

ハイファイ☆デイズ・フルコン証拠画像|SABOLIFE

とにかくフルコンのためにできることは何でも徹底したいという人は、アプリ内オプションで下記項目のカスタマイズをしよう。
※音ゲーアプリによっては変更できないものもあるので注意

  • リズムアイコンの種類→覚えやすく押しやすいものに
  • リズムアイコンの大きさ→視認しやすく押しやすいサイズに
  • SE→トリルや連打、掴みづらいリズムで聴き取りやすいものに
  • ライブ演出系→動作が重くなるものは全てオフ、もしくは軽量モード

リズムアイコンは、視認しやすさや感覚的な押しやすさで好みが分かれる。自分に合ったものを選ぼう。

SEは、密度が濃い譜面だと連打の音が聞き取りづらいものがあったりするので、間延びしない音を選ぶと良い。デレステの場合、太鼓の達人のSEがすごくやりやすかった(世界観はぶっ壊れるけど)。

ライブ演出系は、フリック抜けやロングノーツ抜け、ラグが出る可能性を少しでも抑えたいなら可能な限りオフまたは軽量モード的な設定にしておくと良い。100回やって1度やれるかどうかのパフォーマンスが出来た時、最後にラグってフルコン逃したりすると放心するから……(忘れたい記憶)

まとめ:高難易度曲のフルコンはヘタクソにとって修羅の道

君も「音ゲーはヘタクソでもやればやるほどうまくなる」という言葉を目にしたことがあるかもしれない。今だからこそ、それは本当に間違いないと言える。

だが、限界はあると思う。人によってフルコンが困難な曲のレベルはそれぞれ違う。絶対という言葉は使いたくないけれど、ほぼ無理な領域も存在することだろう。

だとしても、どうしてもフルコンしたい曲があるのであればそこに辿り着くまでは挑戦することを諦めないでほしい。おねシンすらフルコンできなかったおじさんが出来たんだから、諦めるなんて勿体ないよ。

まずは比較的簡単な曲から、少しずつ挑戦してみよう。