コンテッサ セコンダ(約20万円)購入レビュー。下位モデルやアーロンチェアとの違い

コンテッサセカンダのアジャストアーム

20万円もする椅子を買うのはアホだ、コスパ悪い。

ずっとずっと、俺はそう思っていた。

2万円以内の安物のオフィスチェアを定期的に買い替えながら、こっちのほうがコスパもいいし機能的にも大差ないだろうと思っていた。

だがそれは間違っていた。

貧乏人の……妥協でしかなかったんだよ……( ;∀;)

安いオフィスチェアを使っていた俺が約20万円のコンテッサセコンダを購入するまでの経緯(雑)

長く使っていた約2万円の椅子がガタつきはじめたのをきっかけに、どうせなら思い切ってちょっと高い椅子を買おうかなと思い久しぶりにオフィスチェアを検索。

実は、というほどでもないが俺は数年前にオカムラのショールームでコンテッサやバロンに試座したことがある。その時から密かにオカムラファンで、今回は10万円以下で手に入るいい感じのオカムラチェアがあればそれを買いたいと考えていた。

色々調べて比較した結果、オカムラのシルフィーというシリーズに目をつけた。オプションなしなら約6万円で新品が購入できそうな価格帯で、コンテッサやバロンほどの機能は無いがデザイン的には同じような感じ。実際に座ってみて良かったら即買ってしまおうと思い、都内で様々な高級オフィスチェアに試座できる大塚家具とか諸々に足を運び実際の座り心地を試してきた。

  1. シルフィーに座る(なんか物足りない)
  2. バロンチェア、コンテッサ初代に座る(ピンときた)
  3. アーロンチェアやエンボディチェアにも座る(しっくりこない)
  4. コンテッサセコンダに座る(これしかないと思いはじめる)
  5. 帰宅後、コンテッサセコンダをポチる(やっぱ通販が安い)

シルフィーに座ったらなんだか物足りずあれこれ試した結果、予算の10諭吉を大幅に超える定価約20万円のイスを買ってしまっていた。おそるべしオカムラ。

コンテッサセコンダの実物写真レビュー(配送直後の新品)

コンテッサセコンダ全体図

モデルは大型ヘッドレスト付きの5本脚エクストラハイバック
背面はメッシュ、座面はクッション。
大型ヘッドレストもメッシュ。頭をしっかりサポートしてくれる。

コンテッサセコンダ背面メッシュ

背面のメッシュ。美しい。
ほどよい弛みと強度あり。

コンテッサセコンダの座面・クッション素材

座面はクッション。何時間座ってても疲れない。(ヘタったら交換時に記事書く!)
発注時にメッシュかクッションか選択可。
後に有料サポートでメッシュに変更することもできる。

コンテッサセコンダのアジャストアーム

アジャストアームにはレバーが付いている。
左手側ではリクライニングを、右手側では座面の高さを調節可。
このレバーの使い勝手が快適すぎて他のイスが使えなくなりそう。

コンテッサセコンダのランバーサポート

ランバーサポートはオプションで約9,000円なので付けた。
高さ調節可。あったほうが腰にフィットすると思う。

コンテッサセコンダの座面下(リクライニング強弱調節)

座面の下にはリクライニングの強弱を調節するダイヤルがある。
4段階で、数字が大きくなるほど反発力が大きくなる。

コンテッサセコンダを選んだ決め手になった要素8選

コンテッサセコンダに決めた理由はいくつかある。

  • ハイバック+大型ヘッドレストが後傾姿勢で仕事するには最適
  • アーム部分にあるリクライニングと座高を調整するレバーの使い勝手がヤバい
  • アジャストアームが上下左右、前後に動かせてスゴい
  • リクライニングの強弱を設定できて便利
  • フレームの構造が下位モデルよりガッシリしてる
  • 座面のクッションがケツにやさしい
  • 座面のスライド機能も素敵
  • 座面の切り替えができる(クッションとメッシュ)

俺は前傾姿勢ではなく後傾姿勢(やや後ろ斜めに傾けた状態)でモニターを見て仕事をする環境を構築しているので、コンテッサセコンダは理想的なオフィスチェアだった。カラダのラインにフィットするオフィスチェアを後傾姿勢で使うことで、腰痛と肩こりが嘘みたいに軽減されるので非常にオススメだ。

また、リクライニングの角度を変える頻度が多いためアーム部分にレバーがあるのはとても嬉しい。リクライニングも非常にスムーズで、固定・解除の流れも他のイスに比べて使いやすさが全く違う。

上下左右、前後に動くアジャストアームも最高だ。アーム部分は動かなくてもいい、上下にだけ動けばいいという人もいるだろう。しかし、状況に応じてイスの座り心地を微調整する可能性が少しでもあるのであれば絶対にアーム部分は動いたほうがいい。現に俺は仕事をする時とゲームをする時でアームを調整しているがとても快適だ。

コンテッサの下位モデルにあたるバロンチェア、サブリナ、シルフィー、コーラルや別モデルのデュークなども素晴らしいオフィスチェアで、同じような使い方は可能だと思う。が、やはり機能的には物足りなさを拭い去ることはできないだろう。

アーロンチェアとの絶対的な違い

オカムラのコンテッサは、よくハーマンミラーのアーロンチェアと比較されることが多い。

この2つはどちらが良いのか、という視点で比較してはいけないと思う。
というのは、この2つのオフィスチェアが持つ機能が全く違うからだ。

コンテッサは前述の通り、後傾姿勢で仕事をするには最適なオフィスチェアだ。オカムラには「クルーズデスク(単品で約10万円)」という後傾姿勢専用の斜めに傾いた机があるが、デスクワークは後傾姿勢で行ったほうが圧倒的に腰、首、肩などのカラダへの負担が少ない。全ての製品が、とまでは言わないが多くのモデルが後傾姿勢で使い倒せるよう設計されているのがオカムラの特徴だと言えるだろう。

逆にアーロンチェアは、前傾姿勢で長時間イスに座ることが多い人に向けて作られた最高級のオフィスチェアだ。アーロンチェアには現オカムラ製品にはない前傾リクライニング機能があり、漫画家やイラストレーターなどが長時間に渡り前傾姿勢で作業を行っても疲れにくい設計が施されている。もともとオカムラのような大型ヘッドレストは無いし(付けることはできるが正規品ではない)、リクライニングを理想の位置で固定できないため後傾姿勢で使うこと自体想定されていないのだから、オカムラ製品とは役割が全く異なるオフィスチェアだと言えるだろう。比較すること自体がおかしな話なのかもしれない。

その他の高級オフィスチェアとの比較について

コンテッサやアーロンチェアクラスのオフィスチェアを求める人ならば、ハーマンミラーのエンボディチェア、エルゴヒューマン社のエルゴヒューマンプロなども選択肢のひとつとして考えているかもしれない。

個人的な意見になるが、大型ヘッドレスト付きのコンテッサセコンダに魅力を感じている人がエンボディチェアに惹かれることは殆どないと思う。エンボディチェアは値段ほどの座り心地の良さは無く、アームの位置が窮屈でこれならアーロンチェアのほうが圧倒的に良いと感じる程度で20諭吉の価値は無いと思った。

エルゴヒューマンは、コンテッサやバロンチェアだと予算オーバーな人には丁度良いのではないだろうか。座り心地は中々良いし、ヘッドレストの位置、背中へのフィット感が気に入るかどうかが肝だと思う。アーロンチェアが欲しいという人が惹かれるオフィスチェアではないような気がするが。

通販ならどこで買うべきか

オカムラは、正規直販サイトが楽天、Yahooショッピング、ポンパレモールにあるほかAmazonなどでも安く買えるが、個人的にオススメなのはkagg.jp。約20万円の同じモデルが4万円引きくらいで購入できる。

kagg.jpは安いだけでなく他のサイトに比べ見やすく注文がしやすい点も良い。オカムラは複数あるベースのモデルから色や基本パーツ等を選びオプションを付けたりして買うタイプのオフィスチェアなので、購入する型番が確定していないのであればkagg.jpで見ておいたほうがいい。また、kagg.jpなら指定日時に受け取る形なら配送無料でサポートも丁寧。注文から配送まで不満点もなく安心して購入できたので一応紹介しておく。

なんだかkagg.jpのダイマみたいになってしまったが、購入するモデルが決まっているなら型番で検索して好きなところで買っても問題ないと思う。

通販で購入するのであれば、必ず試座してから買うこと。
後悔したくないのであれば絶対に守ってほしい。

コンテッサ セコンダ 可動肘 エクストラハイバック
ハイバックを一度つけてしまうと、無い生活には耐えられなくなる。

コンテッサセコンダの製品コード(型番)について

コンテッサセコンダは、下記の項目によって製品コードが変わるので購入時にはよく確認すること。

  • メインカラー(座面、背面部分)
  • 座面がメッシュorクッション
  • ハンガーありorなし
  • アジャストアームorデザインアーム
  • ランバーサポートありorなし
  • ハイバック(ヘッドレスト無し)
  • エクストラハイバック大型or小型ヘッドレスト付き
  • ボディカラー(ポリッシュorブラックorシルバー)
  • フレームカラー
製品コード例:CC85MS-FPG9(末尾の数字はメインカラーに対応)
メインカラー:レッド
エクストラハイバック:大型ヘッドレスト
座面:メッシュ
ハンガー:なし
ランバーサポート:あり
ボディカラー:ブラック
フレームカラー:ブラック

楽天などの見づらいサイトで探すと結構苦労するので、他の通販サイトで買うにしても製品コードだけはkagg.jpでチェックしておくと捗るはず。

まとめ

俺はずっと、コンテッサやバロンチェアに似たデザインやそれなりの機能を持った格安のオフィスチェア(主にメイドインチャイナ)を使い続けてきた。だからこそ、コンテッサセコンダを買ってみてわかったことがある。それを最後に伝えたい。

本物は、違う……( ;∀;)